NLPを使う目的(資格試験の勉強での事例)

資格試験の勉強が要求する強い動機付け

まず、資格試験の勉強は、合格を目指すために、長期間の強い動機付けを受験者に要求します。

合格を目指すには、忙しさに負けず、飲酒やテレビやゲームなど勉強を邪魔するさまざまな誘惑に打ち勝つ「何としても合格する」とした動機付けことが不可欠です。

想像してみれば解る事ですが、そうした動機付けがなければ、例えば飲み会に誘われた時に、「昨日頑張ったから、まぁ、今日は良いか」とすぐに勉強を怠ける状況に陥ることでしょう。でも、それは真剣に考えるなら、決して良くありません。

長期間とは、多くの資格は少なくとも1年、場合によっては税理士試験のように数年間です。例えば社労士や一級建築士の資格試験で合格を目指すために不可欠な勉強時間は最低でも800時間です。

その期間とは、一年365日で考えても1日あたり約2時間の試験勉強を続ける長さです。この長期間に合格を目指す資格試験の勉強は、強い動機付けに基礎づけられることが必須です。

強い動機付けを目的にしたNLP

以上の事から、合格を目指す資格試験の勉強は強い動機付けを要求しました。その動機付けを身につけることを目的にNLPは次のことを私たちに教えます。

私たちは普段は気がつかない心の深い部分を有します。そこに動機付けについて2つの傾向を持ちます。1つは、嫌な結果から遠ざかるために自然にやる気を出す。もう一方は、好ましい結果を目指して俄然やる気をだす。

どちらも、いわばその人の傾向であり、善し悪しはありません。その心の傾向を刺激することで「どうしても、何としても合格する」とした強い動機付けが可能です。

以上に示した心の深い部分の傾向を刺激できるように、拙著はNLPの技法を織り込んだ「不合格のデメリット」と「合格するメリット」のマインドマップ演習をご案内しました。前者の演習は嫌な結果から遠ざかる傾向を、また後者の演習は好ましい結果を目指す傾向を、効果的な質問を交えてそれぞれを刺激する。そうして、動機付けができるようにしました。

まだ、拙著をご覧になっていない方は、マインドマップの形式でなく普通の文章でも結構ですから、「不合格のデメリット」と「合格するメリット」を思いつくまま正直に書き出してみませんか。

もちろんマインドマップで書く方が心の深い部分を端的に表現できるので、実に深い探求ができます。でも、箇条書きや文章で書いても、恐らく「どうしても合格したい」気持ちになれることでしょう。

不合格になったら、自分を襲う嫌な事や損な事は何か。合格することが自分に与える好ましい事や心地よいことは何か。それらを考えること自体が心の深い部分に張られた琴線に触れて、強い動機付けをもたらすからです。

長期間に強い動機付けの維持を目的にしたNLP

さて、不合格のデメリットと合格するメリットを書き出したとしましょう。すると、資格試験の勉強で合格を目指せる強い動機付けが手に入ります。

ところが、人間は何にしても忘れる動物ですから、「どうしても合格する」と言う気持ちも時と共に忘れるのが自然です。それではまずいので、書き出したものを折りにつけ見る。

そうすると、見ることが動機付けをもった状態を誘うアンカリングという仕組みからから、合格したい気持ちを維持することが可能です。これが、強い動機付けの維持を目的にしたNLPの1例です。

そして、強い動機付けの維持を目的にしたNLPの別の例が、時間と意味の構造化です。構造化とは、簡単に言えば、あり全体をなす個々の事物を因果関係や時系列をなすように関係づける事です。

時間とは決して抽象的な事ではありません。そうではなくて、毎月、毎週、毎日における出来事の連続を指します。具体的に、資格試験の勉強では、学習計画が求める間断なく流れる一連の勉強をすることです。これからそれを、それからあれをと続く実行された出来事、つまり勉強の流れです。

一方、意味とはこれまた決して高尚な抽象論ではなく、ある出来事が他の出来事から見た時、例えば今月の試験勉強が合格という出来事から見た時に帯び始める大切さです。合格という大切さを感じるから、今月の勉強をすることが可能です。逆に、今月の勉強をすることが、合格の大切さいわば価値を確かにします。

時間の構造化とは、始め、なか、終わり、それぞれの出来事を一連の流れとして繋げることです。資格試験の勉強なら、初期・中期・終期にどのような勉強法を実施するかの学習計画を立案することです。

次に、意味の構造化とは、学習計画で決めた各々の勉強法が合格に対して持つ大切さや、合格することが数年先、あるいは数十年先にどのような価値を持つかを探求して、各々が持つ価値を関係づけて補完することです。

以上の資格試験の勉強に関わる時間と意味の構造化をする例を示しましょう。例えば、次に列記した質問の答を書き出してみて下さい。

「合格することは、あなたの人生でどのような望ましい未来を始めますか」

「合格することは、合格から始まった望ましい未来、例えば合格した後の数ヶ月後から振り返って見ると、どのような価値がありますか」

「さらに、合格することは、望ましい未来である合格した数ヶ月後が招いた広がり充実して満足感に満ちた数年後の将来から振り返って見ると、その大切さをどのように拡大するでしょうか」

「合格後の数ヶ月、数年後の望ましい未来から合格することを振り返ってみて、合格の意味を知った自分は今日する試験勉強をどのようにできるでしょうか」

ほんの数例の質問でしたが、真面目に考えた方は資格試験の勉強に関わる時間と意味の構造化を体験できたことでしょう。

毎日の勉強でやる気を出すことを目的にしたNLP

ここでは、毎日の勉強でやる気を出すことを目的にしたNLPご紹介しましょう。例えば、これから始めるのが、NLPが得意とするやる気を誘う効果的な質問です。

例えば、勉強すべき時間になったが、テレビを見たくなったとしましょう。その時は、「テレビを見続けることは、どのように不合格を招き、不合格はどんな損害や嫌な気分をもたらすだろうか」と自問します。真面目に自問できたなら、不合格の状況や不快さにすぐさま気づけて、すぐ机に向かえるでしょう。

あるいは、「今日も勉強か」とやる気なく机に向かった場面です。その時は「今日、予定の時間に思い通りに勉強することは、どんな合格の喜びや快感そして利益をもたらすだろうか」と想像を拡げてみましょう。すると、心に浮かび上がった楽しいイメージが呼び水となり、勉強する意欲が自然に湧き上がります。

多彩に有益なことを目的にしたNLPを使う方法

このページでは、動機付けつまりやる気をテーマにさまざまなことを目的にしたNLPの実例からほんの一部をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

確かに、読んで終わりの方は、「何だか良く分からない」としたい気分でしょう。しかし、そうではなくて読んで自分なりに試した方は、「NLPってこうなんだ」とした実感があるかもしれません。

その実感が教えるようにNLPは、耳学問ではありません。実行して始めてメリットを堪能できる実学だからです。料理のレシピ本は、そのレシピで料理を創った時に始めて価値を持ちます。NLPも同様なのです。

そうは言っても、多彩に有益なことを目的にしたNLPを自分1人では、実行できないのは正直な事実の1つでしょう。もちろん、それではNLPを学んで資格試験の勉強を効率的にできません。でも、合格を目指して資格試験の勉強でNLPを使う方法はあります。

例えば、資格試験の勉強でNLPを実際に自分で使った経験をし、正式にNLPのトレーニングを受けた人から、コーチングといった実体験を通して、体験的に学べるからです。資格試験の勉強で1人であれこれと試行錯誤した経験即から、多彩なことを目的にできるNLPを数字で言うなら10倍速く使えるようになれます。