資格試験とは何か

資格試験とは

何でしょうか。 広辞苑を調べて見ましょう。
こんにちは、共著「マインドマップ資格試験勉強法」の近藤哲生です。

資格とは「身分や地位。立場。また、そのために必要とされる条件」です。資格試験とは「資格獲得の際、それにふさわしい力量を持っているかどうかを調べる試験」です。試験とは「どれくらい理解したかを調べ、学業成績の優劣を判定すること」です。

以上の3つを合わせてみましょう。『「身分や地位。立場。また、そのために必要とされる条件」の「獲得の際、それにふさわしい力量を持っているかどうかを調べる」ために資格取得に必要な必要な法律や技能を「どれくらい理解したかを調べ、学業成績の優劣を判定すること」』となります。

資格試験の実情とは

その実情は、「理解したか」とあるように、単に丸暗記の勉強は全く通用しません。そうではなくて、例えば資格に関連した法律の条文についての理解はもとより、条文を構成する法律用語の1つ1つについても理解が必要な事は当然です。逆に用語1つ1つについて理解があって始めて条文の理解もできます。

また、技能についてなら、例えば一級建築士の学科試験なら、構造で計算問題が計算の技能を諮問します。この試問に応えるには、さまざまなタイプの構造計算をくり返し解いて、その解き方を理解し、問題を見た瞬間に解けるように技能を高めることが不可欠です。

次に、合格にはどれくらいの勉強を必要とするかです。例えば、国家試験である社会保険労務士(以下社労士)の資格試験は以下の試験科目を設定します。

国家試験とは広辞苑によれば「その合格者に資格を認め、又は一定の地位・活動についての免許を与えるため、国の機関が管理して行う試験」です。そうした試験ですから、受験すれば合格できるように簡単な訳がありません。多くの試験科目により受験者の資質を厳しく問うてきます。

  1. 労働基準法及び労働安全衛生法
  2. 労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
  3. 雇用保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
  4. 労務管理その他の労働に関する一般常識
  5. 社会保険に関する一般常識
  6. 健康保険法
  7. 厚生年金保険法
  8. 国民年金法

また、同じく国家試験である一級建築士の資格試験は以下の学科試験5科目と、2次試験として学科試験の合格者だけが受けられる実技試験の設計製図を受験者に課します。

  • 学科Ⅰ:計画
  • 学科Ⅱ:設備及び環境
  • 学科Ⅲ:法規(建築基準法とその関連法規)
  • 学科Ⅳ:構造(構造計算や建築構造、耐震基準)
  • 学科Ⅴ:施工(各種の工事と工法、建築材料)

その実情からくる厳しい状況

2例をご覧になっていかがでしょうか。特に、これから例に出した資格試験の勉強を始めようとする方は、勉強する科目つまり勉強する量の多さに、めまいや吐き気すら感じるかもしれません。

そして、その困難さを乗り越え合格を手にできる人はどれくらいいるのか、その実情を無料特別レポート「資格の試験勉強で不合格を招く5つの落とし穴」から以下に再録しましたので、次に見てみましょう。

例えば、平成22年度の社会保険労務士試験の受験者数は55,445人と過去最高を記録しました。

その一方で、平成22年度の社労士試験の合格率は8.6%です。合格者数は4,790人ですから、何と5万人以上の人たちが不合格。痛くて冷たい涙無しには見られない惨状があります。その現実を他の注目される資格試験で合格率を見ると下表のようになります。

 

一級建築士

行政書士

司法書士

平成18年

7.4%

4.7%

2.9%

平成19年

8.0%

8.6%

2.8%

平成20年

8.1%

6.4%

2.8%

平成21年

11.0%

9.0%

2.8%

平成22年

10.3%

6.6%

2.9%

多量の勉強をして合格率は10%という厳しい状況が見えてきます。別の見方をすれば、特に国家試験としての資格試験は、受験者を落とすための試験とも取れます。これをどのようにお考えでしょうか。

資格に合格して資格を取る意味

確かに、こんな意地悪な国家試験なって無茶苦茶で苦労して受ける意味がない、と思う事もできます。しかし、こんなに厳しい試験だからこそ苦労して合格する意味がある、とも考えられます。その理由は5つあります。

第1に、国家試験は最終学歴や実務経験など受験資格の条件を設定します。でも、私のように3流大学卒は駄目だとか、同じく大学を留年すれすれで卒業したから受験資格がないとか、そうしたことは関係なく勉強して合格すれば国家資格が手に入ります。

第2に、一浪して3流大学に私はやっと入学しました。でも、やっと入学した大学なのに、授業にでませんでした。大人の勉強の基礎が無かったのです。今でも想い出すと顔がほてる9年間の不合格を続けながらでも、努力のすえ10年目に一級建築士に合格。要するに、私のような勉強嫌いで、バカでも勉強すれば合格できるのです。

第3に、「国家資格は足の裏のご飯粒だ」と言われます。確かに、足の裏についたご飯粒のように取らないと気持ちが悪い。それに似て周りが取る国家資格を自分も取らないと気持ちが悪い。その一方で、資格取得が集客や引いては年収増加を確約しませんから、取っても食えないので足の裏のご飯粒です。

しかし、そのようなご飯粒とは言え、取るだけの価値はあるのです。国家試験は、合格率が特に人気の資格になると10%以下ですから、難関です。その難関を乗り越えた経験は、合格してみると分かるのですが、「こんな自分でもやればできた」という自信や、「勉強すれば頭って良くなる」と言った経験など人生の価値になります。

第4に、就職や転職を考えてみましょう。もし、あなたが採用する側にいたらどうでしょうか。学歴や経験の点では優劣を付けがたい2人の人を審査するとしましょう。片方は無資格者であり、もう片方は有資格者です。採用に際してどちらに心が傾くかは明らかではありませんか。

第5に、就職や転職は自分に関係ない。今の組織でこれからも活躍するとしましょう。新規事業の立ち上げでチームを組織する立場になり、チームの機能を高めることを考えたらどうでしょうか。無資格者だけで構成するよりも、事業に関係する有資格者をメンバーに加えたいと思うことは自然なことです。

以上、5つの理由から、困難を乗り越えて資格、例えば難関と言われる国家資格の試験勉強に挑戦する。そして、合格を果たす意味は多いにあるのではないでしょうか。そして、資格試験で合格を目指すなら、そのための資格試験の勉強法とその戦略に沿うことが肝要でしょう。

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