資格試験の勉強法とその戦術とは

合格を目指せる戦術とは

こんにちは、共著「マインドマップ資格試験勉強法」の近藤哲生です。戦術とはやり方です。戦略を構成する各勉強法を効果的にします。解答力につながるテキストの読み方や理解の仕方、過去問を解くときの繰り返し方など、効果的な方法です。

やり方と言っても、学生時代に何となく習慣的に身につけたやり方ではありません。そうではなくて、仕事をしながら、試験勉強も進めるように限られた勉強時間で、理解を深め、記憶を強化できる脳の性質を活用した学習法です。

詳しくは拙著でご案内しましたので、要点のみ振り返ります。解答力を高める勉強を基礎付けるものが、次の学習の公式でした。

くり返しの回数×インパクトの強度=学習(記憶)

くり返しの回数で大事なこと

くり返しの回数は、同じことを復習した回数です。復習するには是非とも覚えて老いたい大事な事があります。

それは、同じ内容だからと、編集の異なるテキストを何冊も読むことではありません。そうではなくて、エビングハウスの忘却曲線と言う記憶に関する脳科学に基づいて、同じテキストで同じ箇所を、一定期間をおいて最低でも5回繰り返して復習する事です。理想的な期間の取り方は次のようにします。

  • 勉強から1時間後に1回目を
  • 1回目から1日後に2回目を
  • 2回目から1週間後に3回目を
  • 3回目から2週間後に4回目を
  • 4回目から1ヶ月後に5回目を

最低5回ですから、それでテキストの要点や過去問の解き方を覚えられなければ7回でも、8回でも繰り返し復習します。

確かに、1日に確保できる現実的な勉強時間を考えると、実行は無理に思えます。しかし、実際にそうするのは可能なことです。1回目の復習は、最初の勉強に1時間かけたからと言って同じ時間することは不要。10分位をかけて要点を見なおしたり、要点だけを書き出したりする位で充分に復習の効果を期待できます。

ただし、過去問を繰り返して、その解き方を覚えたい場合は、読むことに比べて、問題を解くにはより多くの時間を要します。また、不正解だったところは、テキストや解説書を読む時間を要します。ですから、下記のような間隔で復習として過去問を4回解くことが現実的でしょう。これがリピート勉強法を実践する時のコツです。

  • 初回から1日後に1回目を
  • 1回目から1週間後に2回目を
  • 2回目から2週間後に3回目を
  • 3回目から1ヶ月後に4回目を

大切な事は、時間や労力をかけて勉強したことを確実に記憶して、本試験でも想起できるように、1回目から4回目、または5回目を確実に復習(反復解答)することです。実のところ記憶力のなさを嘆く人は、この実行を怠っています。逆に、記憶力に自信がある方は、おおかたがこのように定期的な復習を実行します。

インパクトの強度を高める集中と理解

インパクトの強度は、2つの要素で高まります。第1に、集中と理解です。第2にできるだけ感覚を同時に使うことです。公式的に表すとこうなります。

インパクトの強度=(集中+理解)+感覚

第1は、まず集中です。それが、学習・記憶を高めることを私たちは経験的に知るので、周りに雑音がある時は耳栓をしたり、気が散らないように隔て板で囲まれた自習机に座ったりして集中をするのです。その他、フォトリーディング(速読法)は集中を高めるイメージ法として後頭部の斜め後ろ情報にみかんを思い浮かべさせます。

第2は、理解です。考え方の道筋が解った時、「話しが見えた」と言うように心地よいインパクトがある体験が理解です。理解もなくただ詰め込む丸暗記は体験的では無いために忘れやすいのが事実。一方、理解という体験を伴う事項は、初恋というインパクトのある体験が長年記憶に残るように、しっかりとした記憶になります。そうではくても、大人の記憶であり自由に想起できる体験記憶となるのです。

実は、理解を論理が支えます。論理とは考え方の道筋です。例えば過去問の解き方なら、解き方とはこう解くのだと言う主張ですが、主張を裏付けるデータ(事例)と、例えば法規定といった論拠と押さえると、考え方の道筋である論理が見えます。論理が見えると、「なるほど」と理解でき、その理解が記憶を作ります。そうして記憶した事例や論拠が新しい論理を理解する手がかりになります。

つまり、論理から理解、理解から記憶、 記憶から論理、と言うように3つの要素が好循環をなして資格試験の勉強を効率化します。

インパクトの強度を高める感覚の使い方

次の要素は感覚です。具体的には視覚と聴覚と触覚、温感など体に関する感覚の総体である身体感覚、以上の3つです。

例えば映画です。映像や腹に響くような音響を使って、視覚と聴覚と身体感覚の3つを同時に刺激して高いインパクトの強度で、3時間にもわたる複雑な作品でも、その内容を観衆に記憶させます。

つまり、効果的な学習法は映画に学べるのです。映画が観衆にするように、記憶を高めたければ、視覚と聴覚と身体感覚の3つを同時に使います。例えば、覚えたいことを紙に書き付けながら声に出します。書くには視覚を使い身体感覚のうち大きな比重を占める手を使います。また、声に出すので無論聴覚を使います。

加えて、細かい作業ができる利き手やより力を発揮できる利き足があるように、感覚もより感度を発揮できる人によって異なる得意な感覚があります。それを中心に使うと更に効果的な勉強ができることを期待できます。例えば、得意な感覚が視覚なら、書き物をするときには、色や図解をたくさん使います。

自分の得意な感覚は無意識レベルの事なので自分では気づくのは難しい。興味のある方は拙著「マインドマップ資格試験勉強法」P125のチェックリストに取り組んでくんで見ませんか。

合格を目指せる戦術の詳細

以上を公式としてまとめると、インパクトの強度はこうです。
インパクトの強度=(集中+理解)+(視覚+聴覚+身体感覚)

更にくり返しの回数まで立ち返ると学習・記憶はこうなります。
くり返しの回数×((集中+理解)+(視覚+聴覚+身体感覚))=学習・記憶

効果的な学習・理解を求めるなら、脳科学に基づいて一定期間をおいて同じ教材で同じ内容を5回繰り返す。

繰り返すときは、ただ機械的になるのではなくて、集中と理解を心がける。合わせて、視覚と聴覚と身体感覚の3つを同時に使うようにする。また、得意な感覚を中心に使うようにすれば、逆に集中もでき、理解も深まります。と言うものの、「フゥーン、そうなんだ」と知っただけで、実践する勉強時間を確保しなければ、無意味です。そこで大切になることが、勉強時間を確保する合格を目指せる自己管理です。

資格試験 《 戦略 《 戦術 》 自己管理