前回は、一級建築士、設計製図の試験対策を述べた。
特に、エスキスを1時間から1時間半で仕上げる練習が大切だった。
今回は、製図そのものをどう練習するかをお伝えする。
結論から言えば、製図を完成する目標時間を決めて練習する。
時間内に要求図面を完成できるように繰り返し練習することが大切だ。
理由は、極めて明白だ。
エスキスが正確で素晴らしい回答案をつくれたとしよう。
ところが、実際に要求図面が1つでもできないとどうなるか。
まず、未完成の解答図面が採点のテーブルに載ることはない。
要求図面が1つでもかけていないと、まず不合格だろう。
そうでなくも、1つでも未完成と見なされると大幅に減点される。
だから、時間内に要求図面を完成できるように繰り返し練習することだ。
今年の要求図面は配置図から計画の要点まで6点ある。
持ち時間は6時間半だった。
エスキスに1時間、見直しや書き直しに30分使うとする。
そうすると、残り5時間で6点を完成させることが必要となる。
面積表と計画の要点を合わせて1時間で仕上げるとするとどうか。
残りの配置図兼1階平面図から基準階梁伏図までの4点が4時間だ。
つまり、1時間で1枚の図面を書けるようになることが必要だ。
現場を考えると、今は何にしてもCADが中心。
手書きで製図することは少なくなっていないだろうか。
そこで練習し始めると、手書きの製図に時間が予想以上に時間がかかる。
そうでなくても、自分がどれくらいの速度で製図ができるのか不明だろう。
だから、製図の練習もただ描けば良いのではなく、正確に時間を計る。
必ず目標時間を決めて、その中で製図を完成するように練習する。
時間内で、かつ完成させることが必要だ。
未完成があると繰り返すが、大幅に減点される。
設計製図の試験は3度目に合格した経験から申し上げている。
そうして、時間内に要求図面が書けるようになったら次は綺麗に書くことだ。
採点者も人間だから、綺麗に描けている図面には良い印象を持つ。
つまり、図面に多少の欠点が合ったとしても目にとまらない。
綺麗というのは、線の美しさもあるが、図面らしく書けていることだ。
これについては、やはり添削指導を受けることが必要だ。
自分の図面の美醜はやなり自分では分からないものだからだ。
添削を利用しながら、速く上手く書けるコツをつかむことだ。
要求図面が1/200で5㎜方眼紙が解答用紙だ。
この5㎜方眼紙を上手く使う練習をする。
例えば、事務所ビルなら階段の踏面は240㎜以上だ。
なので、マス目を4等分にすれば踏面はクリアできる。
階段の幅員は1200㎜以上だ。
これまたマス目を1つと四分の1でクリアできる。
また、必ず出てくるトイレもマス目を上手く使う。
トイレブースは洋式で最低限なら1200㎜×1000㎜だ。
だから、マス目1つと四分の1、マス目1つで洋式トイレブースができる。
小便器なら最低ピッチが800㎜程度だからマス目1つで配置する。
壁際は最低400㎜をあけるから、マス目半分を確保する。
このように5㎜方眼紙を上手く使うことが、素早い製図を助ける。
イチイチ三角スケールで計って、時間を浪費しない練習を続けよう。
もちろん持ち込み可能な平行定規や製図道具には日頃からなれることだ。
もし、現場で使う機会があるのなら、ドンドン使って仕事をすると良い。
給料をもらいながら、合法的に設計製図の練習ができる。
記:一級建築士、NLPトレーナー 近藤哲生
近藤哲生事務局からのお知らせです。
一級建築士の近藤哲生が講座に登壇します。
今月も開催となるマインドマップ基礎講座です。

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