【覚えていないのに覚えていたとなれる方法】

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二月も終わりが見えてきた今、試験勉強の調子はどうだろうか。

なるほど、答練や模試の得点が右肩上がりならば、その調子は良いと言える。だが、それらの得点がそれ以外になっているならば、残念ながら決して良いとは言えない。

答練や模試の得点が上昇傾向にあることは、確かな合格を約束して、学習意欲を高めてくれる。合格を約束から現実に変えるからだ。よって、この時期から答練や模試の得点が伸びない現状は、試験勉強の調子を良いとできない。


では、学習計画どおりに勉強をしているのにそれらの得点が伸びない原因は何か。


その答えは、にべもない言い方をすれば、問題の解き方を覚えていないことだ。答練や模試も、本試験を意識するのだからして、過去問を参照して作られる。だから、過去問の解き方を覚えていないから、答練や模試の得点が伸びないのは当然。


ならば、過去問の解き方を覚える方法とは何か。その方法が、繰り返しご案内したリピート勉強法だ。その方法とは、過去問を記憶の法則に基礎付いた期間で繰り返し解く。すると、解き方を忘れかけていた過去問は、解く人をして解き方を思い出させる。その繰り返しにより、解き方を記憶できる。


実は、記憶力が良いとは換言すれば想起力が強い事であり、すなわち目に映ったいくつかの手掛かりから何かを思い出す力の良し悪しを意味するのだ。だから、ある対象を限られた断片からでも繰り返し思い出すことが、ある対象に対する記憶力を強化するのは言うまでもない。

無論、繰り返し解く過程で誤答する場合もある。しかし、誤答することは、誤答を導いた原因さえ理解していれば決して無益とは言えない。それ理解していれば、誤答を回避できる問題の解き方を記憶するのに役立つかだ。

とは言え、勉強時間は有限なのだから、真面目に勉強をした事に比例するように、過去問の解法をうまく記憶したいはずだ。


さて、その方法とは何か。


試験勉強が好調な人は時にこう言う。

「なぜか答練(模試)の問題が解けたんだよ」
「どう解くのか分かっていないのに結果は正解なの」

その様な言葉を耳にすると、「ウソつけ」と言いたくなる。事実、勉強が好調な人はそのウソみたいな事がしばしばできる。答練や模試は言うに及ばず、本試験の時に解き方を知らないようでも結果的に知っていたになれるのだ。

何だか怪しい話だが、決してオカルトでは無くて、筆者も合格できた年はそうだったので、先のような言葉の意味がよく分かる。そう、試験勉強が好調、つまり答練や模試の得点が右肩上がりな時は、過去問の解き方覚えていないようでも実は覚えられている。


そうなれる理由は表層と深層からなる記憶の二階層構造にある。

表層の記憶は意識の領域にある。意識的に想起できる体験(エピソード)記憶だ。自分が実際に見聞きした事が記憶されて自由に想起でき使える記憶だ。次に述べる記憶も、何かについて論理を通して理解した体験をすればこの記憶にできる。

深層の記憶は無意識の領域にある。人や設問により何かを問われるような切っ掛けがあって始めて想起できる記憶だ。言わば、自由に意志的に想起できない記憶だ。だから、深層の記憶について、「覚えているかどうか分からない」と誰でもがなる。他方、困ったことにこの多くが資格試験で問われる記憶です。

そうした皮肉な深層の記憶が意味と方法の記憶だ。意味記憶は、自分の体験に無関係な法文や公式を覚えることだ。方法記憶は、公式などで何かを算定する方法を覚えることだ。であるからして、法律用語の意味を覚えたり、法文が定める算定法の記憶は、その確かさに不安を覚えるのが当然だ。


と言うのは、深層の二つの記憶はそれ自体の確かさを意識できないからであり、つまるところが覚えているかどうか分からない。だが、安心して欲しい。うまくすれば覚えていない(覚えたと意識できない)のに、答練や模試、本試験の結果からすると覚えていたとなれる。

その働きはおとぎ話に例えると、小人さんが本人の知らぬ間、例えば眠っている間に仕事をしてくれるようなことだ。その働きに対して人はこう言う。

「朝起きたら、ジャガイモの皮がむけていて台所も片づいていたわ」

それって何だか不思議な事だが、試験勉強でも上手くすればそうしてもらえる。上手くと言うのは、小人さんが仕事に使える資源を保つ事だ。小人さんも夜中にセッセと仕事をするにはそれなりにエネルギーが必要。だが、過食をしたり睡眠不足になったりすると資源が減る。

すると、小人さんは仕事ができなくなり、懸命に勉強したことを無意識的にも覚えられない。覚えていないのに覚えていたと言える意味や方法の記憶がつくられない。勉強をしているのに答練や模試の得点が伸び悩むスランプに陥る。


だから、小人さんがうまく働けるようにするのだ。試験勉強をする一方で、節度のある食事をしつつ良質な睡眠を取る。適度な運動もして、仕事のストレスを解消する。

そうして心身ともに資源を満たしておくことが、小人さんをうまく働かせて、覚えていないようでも覚えている無意識レベルの記憶も培ってくれて、試験勉強を好調にできる。すなわち、意識的には覚えていないようでも、無意識的には覚えていた意味や方法の記憶を蓄える方法だ。

これまで小人に例えたそうした働きは、脳科学によれば記憶に深く関わる脳の深部にある海馬の働きだ。海馬が十二分に働くには、6時間以上の睡眠が必要だとされる。睡眠中に海馬は小人としてセッセと意味記憶も方法記憶も構築してくれる。

更に言えば、慢性的な睡眠不足、すなわちストレスフルな身体状況は、小人としての働きをする海馬を萎縮させることが、脳科学からうかがい知れている。


「結局、何を言いたいの」とは良い質問だ。端的に言えば、行き帰りの通勤時間やランチタイム等も上手に使う時間管理にそって試験勉強を進めて、学生時代の四当五落的な試験勉強を脱皮せよと言いたいのだよ。

さて、試験勉強を通して小人さんにうまく働いてもらうコツをつめたらどうだろうか。もちろん、先の働きをする小人さんは職場の仕事でも大活躍してくれる。「どうして良いのか分からないのに、分からない仕事ができた」と仕事の様々な場面がカラフルなメリットに恵まれるはずだ。その切っ掛けが試験勉強で掴めたら、試験勉強の意味も広がるはずだ。


そう言えば、ひと月もすると、お花見が話題に登る頃だ。一方、「二月は逃げる」と言われるように気ぜわしく終わる。他の月よりも日数が少ない上に年度末に向かうからだろう。

とは言え、合格を目指すならば、試験勉強でやるべき事は待ったなしだ。季節が着々と前に進むように、学習計画を確実に進めて行きたい。無論、そうする事が、合格発表の季節に実りをもたらすのだから。


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このページは、資格試験NLPブログが2016年2月24日 22:17に書いたブログ記事です。

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